Up 身体ゲシュタルトの重心 作成: 2025-12-12
更新: 2025-12-14


    自己意識は,自己錯覚である。
    そしてこの錯覚は,つぎの構造をもつ:
      身体の安定化構造を,「自己」に表象する

    この自己表象は,「身体の安定化構造」を「身体ゲシュタルトの重心」と表現すると,考えやすくなる。
    即ち,つぎのように:
     1. 脳は,身体ゲシュタルトの重心を感じ,
       これを「自己」に表象する。  
     2. 重心を「自己」に表象するのは,錯覚である。  
     3. しかし重心は事実であるので,この錯覚は
        錯覚とわかっていても錯覚する
      というものである。


    3 は,つぎのように表現できる:
       「自己」錯覚は,身体性

    「自己」は,理念や気の持ちようで無くなる,というものではない。
    特に,
      「無我」 になろうとする修行は,ナンセンス


    脳が身体ゲシュタルトの重心を「自己」に表象するのは,これが都合よいからである。
    その都合は,何か?
    たぶん「自己同一化」だろう。
    自己をつねに掴んでいる格好は,「重心を感じ続ける」が最適だというわけである。