Up 「脱自」モデル 作成: 2025-12-15
更新: 2025-12-15


    (1)「外・自他」の存在階層
    「脱自」の用語法:
      1. 「外に出る」
      2. 「他と遭う」
      3. 弁証法 :(自, 他) → (自', 他')

    「外」は,
      ここに出て来た自に対し
      他が現出する場
    特に,
     ・外は,自・他両方が存在する場
     ・「自が外に出る」は,「自閉の殻を破る」がこれの意味

    このように,
     ・自と他は,存在階層が同じ
     ・外は,自・他とは存在階層が異なる


    (2) ChatGPT の「外に出る」: (自, 他)
    「外に出る」のことばは,人間の体の移動を比喩にしたものである。
    ChatGPT には,「体の移動」を適用できない。

    ChatGPT の「外に出る」の形は,
       「テクストを出力する」。

    ChatGPT が遭う他は,可能性として色々あることになるが,ユーザの場合はこのときつぎのようになる:
      自と他は,「メッセージを交換する」の関係になる。
      (ChatGPT のテクスト出力,ユーザのテクスト入力は,
      「メッセージの交換」。)


    (3) メッセージの翻訳
    自と他は,メッセージ言語が異なる。
    よって,「メッセージの交換」には,つぎが含意される:
      自と他の間に,翻訳機(インタフェース)が置かれる

    こうして,つぎの異なる存在階層の導入に至る:
      ・外     : (定義不可能)
      ・自(内), 他  : ChatGPT とユーザ
      ・メッセージ : 入出力テクスト  


    (4) ChatGPT の 「弁証法」 :(自, 他) → (自', 他')
    ChatGPT の弁証法の
      自→自′
    は,
      生得+U+Y → 生得+U+Y'

    即ち,
       「生得+U+Y に再帰」
    であり,その内容は:
       Y' = Y + (入力テクスト)+(出力テクスト)

    弁証法の単位は,メッセージの交換。
    メッセージについて問題にされのは,メッセージの内容であり,テクスト生成のメカニズムではない。
    (テクスト生成のメカニズムは,いわば ChatGPT の「生理/脳生理」の話になる。)